リージョナルセンターでの投資手続きと永住権入手までにかかる時間は?
EB-5ビザの手続きにはいくつかの段階があります。また、お住まいが米国か、または米国外かによって異なります。
1. 米国外在住の投資家向けのリージョナルセンターEB-5ビザ手続き:
- 移民弁護士を雇い、資金の出所を文書化
- 投資対象のプロジェクトの選定
- 条件付きグリーンカードの申請を提出する(I-526E請願書)
- 領事館での面接準備
- 条件付きグリーンカードの受領
- 条件解除のための申請を提出する(I-829請願書)
- 投資金の返金
- 条件解除されたグリーンカードの受領
2. 米国在住の投資家向けのリージョナルセンターEB-5ビザ手続き:
- 移民弁護士を雇い、資金の出所を文書化
- 投資対象のプロジェクトの選定
- 条件付きグリーンカードの申請を提出する(I-526E請願書)
- 在留資格変更のための申請を提出する(I-485請願書)
- 労働許可の申請を提出する(I-765請願書)
- 労働許可の受領
- 条件付きグリーンカードの受領
- 条件解除のための申請を提出する
- 投資金の返金
- 条件解除されたグリーンカードの受領
EB-5プログラムにおいて大切なことは、永住権を入手するだけでなく、投資金を失わずに返金してもらう資格を得ることです。
米国外にお住まいの場合
1. 資金源の文書化
まず、EB-5プロジェクトへの投資金の合法性を証明します。米国のライセンスを持つ移民弁護士に協力してもらい、この段階でそれを証明する文書の準備を整えます。資金調達の方法は通常、親や親戚からの贈与金、労働から得られる給与、投資や不動産の売却、または借入れ金などです。
2. プロジェクトを選び投資を行う
米国移民局(USCIS)は、投資するプロジェクトの事業計画が移民法の要件を満たしているかどうかを確認します。最低必要な投資額は、雇用創出ターゲットエリア(TEA)では80万ドル、非TEAでは100万ドルです。
3. リージョナルセンターと協力して移民申請(I-526E請願書)を提出し、条件付きグリーンカードを受領
投資を行うと、リージョナルセンターはEB-5プロジェクトへの投資が行われた旨の受領書を送ります。その後、弁護士は条件付きグリーンカードの申請を提出します。I-526E請願書の承認には約18〜24ヶ月かかります。
4. 領事館での面接
I-526E請願書承認の受領後、管轄は米国移民局(USCIS)からナショナルビザセンターに移り、約6〜8ヶ月後には領事館面接の招待が届きます。条件付きグリーンカードを受領する投資家とその扶養家族は、面接に行かなければなりません。
リージョナルセンターと移民弁護士は、面接の準備を手伝い、必要な情報をすべて提供します。面接では、プロジェクトの進捗状況や、そのプロジェクトにおけるEB-5資金の用途などのデータ、さらに雇用創出に関する情報などが聞かれます。
面接で予想される質問の一例
プロジェクトの性質は何ですか?(アセットクラスなど)
プロジェクトの最新の進捗状況は?
資金はどのように調達され、プロジェクトに投資されましたか?
面接で予想される質問の一例
プロジェクトの性質は何ですか?(アセットクラスなど)
プロジェクトの最新の進捗状況は?
資金はどのように調達され、プロジェクトに投資されましたか?
5. 入国のためのビザ受領
面接に成功すると、パスポートに移民ビザのスタンプが押されます。その日から6ヶ月以内にアメリカに入国します。
6. 条件付きグリーンカードを有効化
米国に着くと、条件付きグリーンカードが有効になります。入国審査の移民官が詳細を記録し、グリーンカードが郵送されます。
7. I-829請願書提出と条件解除の申請
条件の解除を申請する必要があります。条件付きグリーンカードを取得してから21ヶ月経過し、24ヶ月の有効期限が切れる前に、移民弁護士が条件解除の申請をします。
【重要!】エスクロー口座に保管されていた資金が、最終的に提出された事業計画のプロジェクトに投入されたことを示す必要があります。資金が使用され、投資家一人につき少なくとも10人の雇用の創出につながったことを証明することが大切です。
8. 投資金の返金
EB-5の投資家は、条件付きグリーンカードの受領日から2年経過後に投資金の返金を受ける資格があります。5年から7年のローン期間が満了し、かつ条件付きグリーンカードの受領後2年が経過した場合、投資金は返金されます。グリーンカード条件解除申請の承認を待つ必要はありません。
9. 条件解除されたグリーンカードの受領
条件解除されたグリーンカードの発行には30〜36ヶ月かかります。米国移民局(USCIS)は条件解除申請を提出した日から48ヶ月間、条件付きのグリーンカードの期限を延長し、永住者のステータスが失われないための措置をとっています。
条件付きグリーンカードと条件解除されたグリーンカードの間には、ほぼ違いはありません。義務や権利、責任は同じです。お住まいは米国でも米国外でも構いません。投資金はそのまま投資し続け、かつ10人を雇用し続ける義務は変わりません。
米国にお住まいの場合
EB-5ビザの申請手続きは、なんらかのビザですでに米国在住の場合、これまでご説明したものとは異なります。例えば、H1BやL1のような雇用ベースのビザからEB-5ビザに切り替える場合、またはF-1、J-1、M-1のような留学生のビザ、またはE2ビザのような起業家ビザからEB-5ビザに切り替える場合、以下のような手順を取ります。
1. 資金源の文書化
投資金が合法的に得られたことを証明しなければなりません。この義務を遵守するには、米国のライセンスを持つ移民弁護士に依頼し、必要な文書すべての作成をサポートしてもらいます。
2. プロジェクトを選び投資を行う
米国移民局(USCIS)は、投資するプロジェクトの事業計画が移民法の要件を満たしているかを確認します。最低必要な投資額は、雇用創出ターゲットエリア(TEA)では80万ドル、非TEA地域では100万ドルです。この申請が承認されるまでには約18〜24ヶ月かかります。
3. 条件付きグリーンカード申請と同時申請(I-526E請願書)、在留資格の変更(I-485請願書)、労働許可(I-765請願書)
2022年3月15日に、EB-5 Reform and Integrity Act of 2022(RIA法)が成立し、米国在住の申請者は、条件付きグリーンカードの申請と同時に在留資格の変更を申請できるようになりました。
米国在住の申請者は、EB-5申請からグリーンカードが手に入るまで、米国で生活し、働くことができるようになりました。在留身分変更および労働許可の申請を提出することで、現在のビザステータスからグリーンカードに移行したいという意向を政府に伝えることになります。
元のビザの有効期限が切れたとしても、グリーンカードが手に入るまで米国に滞在できるのです。約3〜6ヶ月で労働許可が発行されます。
4. 条件付きグリーンカード(I-526E請願書)の申請の承認と発行
資金源とEB-5プロジェクトの事業計画が審査されると、米国移民局(USCIS)は提出日から18から24か月以内に承認を出し、条件付きグリーンカードを発行します。
5. グリーンカードの条件解除(I-829請願書)申請を提出します。
条件解除が行われ、最終的なグリーンカードが発行されるまでにおよそ30〜36ヶ月かかります。米国移民局(USCIS)に対し、事業計画の通りに、実際に資金がプロジェクトに投資され、それが10人の雇用の創出につながったことを実証する必要があります。条件付きグリーンカードは48ヶ月間延長されるため、永住者のステータスが失効しないような措置となっています。
6. 投資金の返金
EB-5プログラムは単に永住権を得るだけではありません。ご自身の投資金を失わず、返金の資格を得るところまでが大切です。EB-5投資家は、条件解除されたグリーンカードの受領前に、返金される状態になりますが、その際EB-5プロジェクト規定の資格基準を満たす必要があります。通常、リージョナルセンターは、2つの条件を満たした場合に投資金を返金します。
- 5〜7年のローン期間が終了していること、および
- 条件付きグリーンカードの受領日から2年が経過していること
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